いつも院長ブログをご覧いただきありがとうございます。梅雨の終わり、天気も目まぐるしく変わりますね。夏が来た!と思う暑さの日も。
気温差が大きくなると風邪もひきやすくなるのか、最近は子供さんを中心にかぜ症状で来院される方が多くなっています。みなさん体調管理にご注意くださいね。
通常診療に加えてクリニックでの新型コロナのワクチン接種や週末の集団接種のお手伝い、往診・訪問診療などなど院長なかなか多忙な生活だったこともあり、気づけば一か月以上ブログ更新が止まっていました。 いや、今までも決して暇だから書いていたというわけでもありませんが(^^;。
ここから先は報道でもあるように国の指示で自治体へのワクチン配布量が減少しますので、当院でもこの7月末からは予定していた枠数の半分に減らすことになりますので、日常診療にしっかり集中していきますね!
今回ブログのメインは、久々の当院管理栄養士 田中が送るシリーズです。ぜひ健康においしく楽しく夏を乗り切りましょう!
「管理栄養士がこそっと発信:お酒との上手な付き合い方 」
こんにちは! 真夏も近づいてきましたが、みなさんお酒を週何回、どのくらいの量飲んでいますか?
今回はお酒との上手な付き合い方についてお伝えします。
①休肝日を週2日つくろう!
お酒を飲むと肝臓に中性脂肪が蓄積され、胃や腸といった消化管の粘膜も荒れてきます。
臓器の修復のために休肝日を週2日つくって肝臓を休ませてあげましょう。
また、休肝日をつくることで、アルコールから摂取するエネルギーを減らすことに繋がります。
②普段飲むお酒の適量とエネルギーを知ろう!
お酒は、ビールやワイン、日本酒、焼酎など種類も多くアルコール度数も様々です。
そのため、お酒の適量は飲んだお酒の量でなく、摂取した純アルコール量が基準となります。
厚生労働省が示す指標では、1日の適量は純アルコール量20g程度とされています。
よく「焼酎なら糖質0だし飲んでいいよね?」と聞かれることがあります。
たしかに焼酎は糖質0ですが、アルコール1gあたりに7.1kcalのエネルギーを含むので、蒸留酒の焼酎なら適量の純アルコール量20g×7.1kcal=142kcalのエネルギーがあります。
<お酒の種類別 純アルコール20g量とエネルギー>
・焼酎(20%) 125ml 約142kcal
・焼酎(25%) 100ml 約142kcal
・ウイスキー(40%) 60mlダブル1杯 約142kcal
・ビール(5%) 500ml中ジョッキ1杯 約200kcal
・日本酒(15%) 180ml 1合 約200kcal
・ワイン(12%) 200ml グラス2〜3杯 約150kcal
・缶チューハイ(5%) 500ml 約150〜300kcal
・缶チューハイ(7%) 350ml 約145〜190kcal
・缶チューハイ(9%) 270ml 約150kcal
缶チューハイ(9%)350ml缶1本で純アルコール量25.2g、約190kcalです。
※商品によりアルコール度数やエネルギーが異なります。商品の栄養成分をご確認ください。
一般に女性やご高齢の方はアルコール分解速度が遅く、それほど飲んでいなくても酔い方がひどくなることがあるようです。そのため、女性とご高齢の方は飲酒量を上記の量の半分〜2/3程度に抑えることをお勧めします。
③おつまみはヘルシーに!
お酒のおつまみは揚げ物やお肉など脂っこいメニューになりがちではありませんか?
お酒には食欲増進効果があるため、お酒のエネルギーに加えて食べ過ぎによるエネルギーを過剰摂取してしまいがちです。
おつまみには、アルコールを分解する時に使われるビタミン、ミネラル、食物繊維、植物性のタンパク質が含まれる食材を意識してとりましょう。
(例)
・うなぎ、いわし、豚肉、レバーなど・・・肝機能をよくする良質のタンパク質とビタミンを含む。(肉や内臓は食べ過ぎないよう注意)
・野菜、海藻類・・・ミネラルやビタミンが豊富。
・枝豆、豆腐などの大豆製品・・・低脂肪、低エネルギーでたんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維を含む。
お酒は適量、休肝日を週2日とりながら 、おつまみはヘルシーメニューを心掛けて楽しんでください。
参考資料: 厚生労働省生活習慣病予防のための健康情報サイトe-ヘルスネット 、七訂食品成分表 、KIRINホームページ 原材料名・栄養成分一覧 、SUNTORYホームページ 商品情報 カロリー・原材料 、健康づくりのための食生活完全ガイド